ユーレイとの出会いで成長するオカルト女子の話し…映画『ルームロンダリング』

ツタヤの新人クリエーター発掘企画で準グランプリをもらい製作された映画を観ました。監督の片桐健滋トリュフォー作品の編集者だったヤン・デデに師事し、帰国後廣木や崔監督の助監督をして本作で長編デビューしました。訳あり物件の部屋を舞台に、そこに居座るユウレーたちとか関わり成長するオカルト女子の話です。そんな風変わりな発想に興味を持ってみました。どうやら監督が亡くなった父に会えたらいいな〜との思いで作った作品のようです。

主人公の御子は人づきあいが苦手で霊感が強くて幽霊が見えるという不思議な女の子で、仕事は訳あり物件の部屋に居座っているユーレイたちの履歴をクリーンにする、ルーム

ロンダリングという在りそうでなかった奇抜な職業のコメディ映画です。例えばミュージッシャンになる夢を諦められないパンク野郎だったり、見ず知らずの男に命を奪われ恨み節が止まらないOLだったり、何故かカニの扮装をした少年だったり…その部屋に住んでいてこの世に未練たっぷりな人々を温かく見守りながら、彼らの悩み相談を受けながら自分自身もクリーンにしてしまうというハートフルなコメディ映画でした。

今は亡くなった父の世代になった監督が、あぁこういう環境で父は亡くなったのかなぁ〜と想像しながらそんな気持ちをコメディタッチで描くことで、説教臭さを取り除いて現代のシンドイ都市生活や社会問題を描いているようでした。主人公の女子を園子音の映画で女優デビューしたモデルの池田エライザがさりげない演技で魅せてくれました。共演は、不動産屋の叔父をオダギリジョーが、他に渋川清彦、健太郎渡辺えり田口トモロヲなどが出演していました。世知辛い都会の生活の中で、クスッと笑えてちょっぴり前向きになれる軽くて面白いコメディ映画でした。

2018年製作の1時間48分のちょっぴり変わった日本映画でした。